普段はソースコードからCMakeを使ってOpenCVライブラリをビルドするのですが,今まで使ったことがなかったvcpkgパッケージマネージャを使ってみようと思い実践しました.
vcpkgとは
vcpkgはMicrosoftが提供するC++用ライブラリのパッケージマネージャです.これを用いる主な利点としては,普通,手動で設定するライブラリへのリンクを自動で行ってくれるというところ.バイバイCMake!!
つまり,vcpkgでOpenCVをインストールしたとすると,あとは,#include <opencv2/opencv.hpp>
とコード内で書くだけで,勝手にリンクの設定をしてくれる.
vcpkgをインストールするには,GitHubのVcpkgリポジトリから自分のPCのOSに合ったものをダウンロードし,任意のフォルダに解凍しておくだけ.
vcpkgをインストールするには,公式にある以下のコマンドを打つだけ.
> git clone https://github.com/microsoft/vcpkg > .\vcpkg\bootstrap-vcpkg.bat
手順
- コマンドプロンプトを起動
- 上記のようにcloneしたフォルダへ移動
- 例:
C:/vcpkg
- 例:
vcpkg install opencv4[cuda,world,openmp]:x64-windows
を実行[ ]
内はオプションなのでなくてもよい- デフォルトでは,最新のVisual Studio用のライブラリがビルドされる
- 今回,4時間弱かかりました...
vcpkg integrate install
- これでVisual Studio内で使えるようになる
単純ですが,以上です.Visual Studioを開きC++コード内に#include <opencv2/opencv.hpp>
と書くだけで,OpenCVが使えました!