Mugichoko's blog

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プログラミングを中心としたメモ書き.

オーストリアでのアパート退去時にトラブルにあった

起きたトラブル

概要

端的には,アパートを引き渡した後に,メールでつらつらと,ここが汚いあそこが汚いと10枚くらいの写真付きで文句を言われ,100ユーロ請求された.問題は請求額ではなく,そのプロセスだ.時系列に直すと以下のような感じだった.

トラブル発生までを時系列で

  1. 貸主がアパートに帰って来る日が決まったので,その時に鍵を引き渡すことになった
    • ちなみに貸主は外国に留学していて帰って来るところ
    • 貸主が留学に行く前に何度か会っているし,行ってからもメールでやりとりしていた
    • 分からないことは教えてくれたし,貸主の印象はとても良かった
    • ちなみに,日本では珍しいが,貸主は学生だが,30歳は超えているそこそこの年齢の様子
  2. 貸主が帰って来る1週間前から清掃をし始めた
    • 貸主から連絡があり,ちゃんと掃除しておいてくれと念押しされた
    • そもそも,もう次のアパートに移動済みだったし,清掃する余裕もあったので,大丈夫だよ,と返事をした
    • この時,当日は朝9時に空港に着くけど,休みたいから午後に会おうとメールに書いてあった
    • どこで過ごすつもりなのか?と,思ったが,地元の人なので親のところに挨拶に行くついでに休むのだろうと思っていた
  3. 貸主が帰って来る前日に清掃をしていると,貸主の親がやって来て,サプライズをしたいからと言って色々と物を置いて行った
    • この時,キッチンのシンクを土だらけにするなど,結構適当な印象だった
    • もちろん,土だらけのシンクは綺麗にした
    • 貸主の親も優しい感じで話しかけてくれ,良い印象だった
  4. 鍵返却当日,14時頃に行くね,とメールすると,了解のメールが来た
    • この前後に,もしかしたら貸主はスペアキーを持っていて先にアパートで待っているのかも?と思い始めた
    • なんせ,貸主の親も私達の清掃中にスペアキーで入って来ていたからだ
  5. 時間になってアパートに行くと,貸主はやはり先に部屋に入っていた
  6. 玄関やキッチンに新しい装飾が増えていた
    • 貸主の親が私達が去った後にもう一度部屋に来て追加の装飾を施したのか,と思った
  7. 貸主と軽く立ち話をして,鍵を返した
    • 貸主曰く,任せていた植物達も緑だし安心した,というようなこれまでのアパートの使い方に関して好意的な印象だった
  8. 貸主に何となく早く帰ってほしいということを言われた
    • 9時に帰国したが,家族や親戚の出迎えで,部屋に来てからまだ20分かそこらだとのこと
    • 追い出したいわけではないが,疲れているし,シャワーしてしばらく寝たい,と言うのだ
  9. Kaution (Security Deposite) は振込みでいいか?と言われたので,了解し,安心して部屋を出た
    • 一緒に部屋の確認はしなくていいのか?と思ったが,20分前には帰って来ていたのだから,少しは見ただろうし,植物等も大丈夫そうだという発言から安心していた
    • これからも連絡取り合おうね!と互いに言って,握手をして出た
    • 新しい友達ができるのはいいな〜なんて思っていた
  10. 5時間程して貸主からメールが届いた
    • 部屋を綺麗にしておくと言う話だったが,残念ながら探せば探すほどいくつも綺麗じゃないところが見つかった
    • これらを綺麗にするのに数時間かかったので,この労力は100ユーロに値する
    • その金額はKautionから差し引くつもり
    • 今更清掃業者を入れるわけにもいかない
    • 写真を送るから,自分でどう思うか聞かせてくれ

メールに傷心

え!?と思った.というより,まず,凄くショックだった… あれだけ仲良くやりとりして来て,ここに来てこれか?と… しかも,最後の質問系がとても嫌味ったらしいじゃないか!どう思うか,と聞かれたところで,綺麗にしたと思ってたから,としか言いようがない.つまり,自分の至らなかったところを見て反省しろと言いたげだ… それをsome of themと言いながら10枚近く送って来ている.大の大人が,なんて意地の悪い… と,思い,今までの関係も終わったと思って一気に悲しく,沈んだ.

送られて来た写真

とりあえず,写真を確認したら,ソファの裏に埃が残ってる写真などがあり,あ!そこは見落としていた,と思うものもいくつかあった.

ただ,その他の写真は,正直,おかしいなと思うものが多かった.キッチンの棚に着いた2つの水滴のような汚れ,フラッシュを焚いて目立たせたような金属製の水切り,着いた水滴が乾いただけのような蛇口,そういった写真が含まれていた.

また,ヨーロッパは硬水なのでカルキが蛇口の付け根などに,白っぽい塊ができるが,その写真もあった.丁度,日本の天然温泉で見かける白か黄色かといった塊と似ている.これに関しては,正直,元よりも綺麗になっている筈だった.入居当初,日本では見ないカルキの塊に驚いて,気をつけていたからだ.特に,電気ケトルの中にゴッソリ溜まっていたこともあり,気にかけていた.専用の洗剤やお酢を使って妻が拭いてくれていたのだ.

とりあえず返信

どう思うかと書かれていたので,仕方なく,先の所感を返信した.

思い入れのある部屋なのは知っていた.なので「手間をかけさせてしまい,また思い出を壊すようなことになってしまっていたら申し訳ないと思います.こうしたことを考慮して,100ユーロをKautionから差し引くこと,勿論,結構です.必要があるなら追加で掃除をしに行きます.」と書き始め,自分達の気づかなかった箇所を含めて先の所感を正直に書き綴った.その上で「とは言え,貸主様の方が遥かに長くその部屋に暮らしておられるため,私達よりもよく過去の状態を覚えておられるでしょう.なので,上記のことは私達のただの言い訳かもしれません.何かこれ以上にできることがありましたら,ご連絡下さい.」といったように締めくくった.

だが,しかし

数日経っても返事はない.自分から気を晴らすためと取れるような子供染みた質問をして来ておいて,返事もよこさないとは… と,更に残念に思った.相手は大人だと思っていたからだ.

正直なところ,相手の返事がないのは,相手が私達を責め立てるために,何らかの理論武装をしてくるのではないかと思い,不安になっていた.掃除が至らない点があったという点で,自分達も反省する部分があったので,夫婦で話し合い,これ以上に何か落ち度がないか確認しあった.

ただ,どう考えても,貸主の態度はおかしい.

  • 例え送ってきた写真以上に汚れている箇所があるならば,私達を呼べば良いだけ
    • 綺麗にするのに数時間費やしたとの貸主からの発言から,数時間かければ綺麗にできるのだ
    • そもそも,貸主が自分で綺麗にする必要もない
  • 今更,清掃業者を入れるわけにもいかないと言っているが,いつ入れることができるのか?という疑問が残る
    • 貸主は鍵を渡したその日からそこに住むことが最初から決まっていた
    • つまり,清掃業者はそもそも入れないのだ
    • なので,私達に数日前の退去を依頼しておくか,貸主が部屋に戻った後に業者を入れて,別のところで過ごすほかないはず
  • 清掃状態を確認する前に眠いと言って実質部屋から追い出し,確認の機会を与えなかったのは貸主の方
  • そもそも確認の前に先に部屋に入っていたら,貸主が汚したと,私達がごねた場合に何も言えなくなるはず
  • もっと言うなら,私達の清掃の合間に,特に清掃が終わった後に貸主の親が部屋に入っている可能性が高いので,その親が汚したとこちらがごねた場合も同様に何も言い返せないはず

とにかく,貸主は100ユーロで全てチャラにすると言っているも同然で,私達夫婦がどう思おうが,それに了承しているので,これ以上に議論の余地がないと言えばない.

貸主の考えはおそらく...

今は以下のように考えている.

  • 貸主は自分の部屋をよっぽど気に入っており,自分は綺麗にしていたと言う確固たる自信があった
  • 貸主は,自分の部屋なのだから綺麗に違いない,という思い出補正がかかっていた
  • ただし,それを証明するすべを持っていないことに気がついた
  • 私達がもっと綺麗になってる箇所もあるはずだ,と主張したので自信が揺らいだ

1週間後

それまで,何の返信もなく,Kautionが返ってくるか心配だったが,1週間後にようやく貸主から連絡があった.口座番号 (IBAN) を教えてくれということだった.これに返信し,無事に入金をを確認した.一件落着!

今回はたまたまである

周囲のオーストリアに長く暮らす人達にこの話を聞いてもらったが,やはり,貸主が一緒に見て回らなかったことはおかしいみたいだ.つまり,今回がたまたまだったのだと思う.それを聞いて安心した.

貸主もある程度の年齢とは言え,ただの学生なので,部屋の貸し借りに慣れているわけでもなく,やり方が分からなかったところがあったに違いない.

教訓

嫌な思いをした後は,いかにこれを繰り返さないかが重要だ.

  • 清掃後は自分達以外は部屋に入れるべからず
    • 誰が汚したか分からなくなるので
  • 清掃業者がリーズナブルだと思えるなら頼むべし
    • 清掃の責任は業者に渡るので,気持ち的に楽
  • 貸主と一緒に清掃状況を確認すべし
    • 点検中でも必要ならばその場で掃除
  • Kautionは〇〇ユーロ返します,これ以上文句は言いません,という誓約書を作っておくべし!
    • 清掃状況確認後に,年月日と互いのサイン
  • 暮らしている時に傷等何か見つけたならば,写真を撮って貸主に送る
    • 単に認識してもらうため
    • 必要なら直し方教えて,と聞くなどして,当たり障りのない感じで連絡